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「愛犬家連続殺人」志麻永幸(書評)

愛犬家連続殺人 (角川文庫)

愛犬家連続殺人 (角川文庫)

    タイトルに連続殺人事件とあるが、正確には連続殺人&死体分解焼却事件。トラブルの相手を次々に殺害し、死体さえなければ証拠がないという一見合理的な理屈からそれらの死体を細かく切断して何回かに分けて根気よく焼却し灰を川に流す、というのを繰り返した男がいて、本書はその男のそばで脅されながら運搬や焼却の手伝いをしていた男(共犯として逮捕)によるノンフィクション小説。

    事件自体の奇怪さ、異常さによるところも大きいし、企画や編集の力もあるのだろうが、素人とは全く思えないほど小説として完成度高い。願わくはこれがフィクションであってほしかった。