「親鸞(完結編)」五木寛之書評)

 

親鸞 完結篇上 (五木寛之「親鸞」)

親鸞 完結篇上 (五木寛之「親鸞」)

 

 

 

親鸞 完結篇下 (五木寛之「親鸞」)

親鸞 完結篇下 (五木寛之「親鸞」)

 

 

    浄土真宗の開祖親鸞が、地方での活動を経て京都に戻ってからの晩生を描く。(他に「本編」「激動編」有)

    そもそも生前は法然の愛弟子という位置付けでしかなく、自伝その他の記録の類も少い人物。そのせいか、史実に沿ってというよりは創作っぽいストーリーが大半のように感じ、あまり入れ込めなかった。

    真宗や親鸞に限ったことではないと思うが、教義を説く中で「何が正しいか」「どうあるべきか」等で理屈こねくり回されるのは、リアルでも小説でも自分には退屈。

 

それらを気にせず単なる時代物フィクションとして読めばまあまあかも。