「お父さんがキモい理由を説明するね」中山順司(書評)

    中学に入った途端に娘との会話が急減した43歳の父親が、毎週末に娘を連れ出し「恋愛」「友達」「進学」「イジメ」「夢」等について、サシで本音で語り合った記録。

    ダメ父を装いつつも説得力のある言葉での的確な助言が多く、また娘も年齢以上にしっかりと自分の意見を持っていて、この親子だからこそ成り立つ企画とも言える。

    軽いタッチで書かれているが、過去に読んだ教育関連本の中で一番刺さった。但しタイトルは釣りで、一般的な父娘問題の話ではない。「オジサン全般がキモイのではない、お父さん(著者)がキモイ」とのこと。