「奇跡の人」原田マハ(書評)

奇跡の人 The Miracle Worker

奇跡の人 The Miracle Worker

時は明治、弘前の名家に生れた全盲全聾の娘。親からも見離され、ただ生かされてきただけの少女の下へ、米国留学帰りのこちらも弱視の女性が家庭教師として赴く。獣同然だった少女は、俄か教師の信念と情熱により言葉を覚え、道具を使い、モノの善悪も身につけていく。さらに同年代の知己を得て、その成長は加速しそうに思えたが…


とある海外の実話のリメイクなのだが、そんな事前情報すぐ忘れてのめり込める作品。特に、教える側が相手の力を信じ続けることの大切さが身に染みて猛省中。


中途半端なエピローグとプロローグは不要かも。