「脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体」中野信子(書評)

そもそもドーパミンとは何かに始まり、どんな時に分泌するのか、その分泌のメカニズムや人間の様々な欲望との関係までを「ホンマでっかTV」等で活躍中の脳科学者が解説。


ドラッグの種類によってハイになるプロセスが全く異なっていたりとか、人間の本性を白日のもとに晒すような実験が多数あったりとか興味深い話の連続。中でも一番印象に残ったのは、旨いもの食べるのも成績が上がるのも気持イイ事するのも脳的には全て同じ物差で測られるということ。


それなりに専門的な話を分りやすくコンパクトに、という新書のお手本のような本。