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「スープ・オペラ」阿川佐和子(書評)

スープ・オペラ (新潮文庫)

スープ・オペラ (新潮文庫)

    幼い頃から親代わりとなって育ててくれた叔母と二人で暮らす35歳未婚女子。還暦直前に叔母が突然の駆け落ち、時を合わせるように陽気な初老の画家と弱気な年下の編集者が家に転がり込む。食事当番は必ずスープを作らなければならないという奇妙なルールの下で奇妙な同居生活が始まり…

    テンポがよくて読みやすいが、作品全体に昭和の香りが漂うからか(平17の作品だけど)軽い感じはしない。そしてその香りの源である叔母と画家のキャラが立ちまくってるのだが、それが主人公の存在感を損なうことなくキチンと脇役に収まってるのが上手い。