「ニュース・エージェンシー―同盟通信社の興亡 」里見脩(書評)

ニュース・エージェンシー―同盟通信社の興亡 (中公新書)

ュース・エージェンシー―同盟通信社の興亡 (中公新書)

日本の通信社の歴史。

維新後に乱立した通信社の中で電通(広告業と兼業)と国際通信社の2社が勝ち残る→政府含めた各方面の様々な思惑から両社は統合され、電通の広告部門は切り離される(現電通)→戦時下で政府関与が強まっていく→敗戦後2社(共同と時事)に分割


と史実はこんな感じだが、元の電通と国際の収益構造の違いとか、統合に際しての各々の事情とか、ロイターやAPは戦時下でどう振る舞ったとか、戦後2社に分割した背景とか色々興味深い。


釣りタイトルも使わず、学術的な話をコンパクトに学べる新書のお手本的な本。