「ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い」西寺郷太(書評)

    we are〜の裏側エピソードと、音楽業界に与えた影響についてのマニアックな考察。

    前者については、関係者が多い中でデモテープ流出をどう防ぐか、参加者のうち誰に歌ってもらうか(またはコーラスで我慢してもらうか)等の苦労話が楽しい。パート割に際しても各アーティストの声域や声質を個別考慮とか気が遠くなるw

    一方で参加アーティストの多くがその後チャートから姿を消した理由をwe are〜に関連付けた分析はあまり頷けなかった。あと、前振りとはいえwe are〜以前の米ポップス史に前半丸々使うことないだろうに。