「ルポ・橋下徹」朝日新聞大阪社会部(書評)

ルポ・橋下徹 (朝日新書)

ルポ・橋下徹 (朝日新書)

    大阪朝日新聞社会部が、自ら追い続けた橋下徹の政治家としての⚪️年間を総括。

    お約束の独善に走ることもなく、目の敵にされたこと(先に手を出したのは彼らだが)への復讐でもなく、丁寧な取材に基づいた事実の記録に終始している。特に彼のライフワークである都構想について、彼自身の主張や構想に至った過程、住民投票にこぎつけるまでの紆余曲折や政治的駆け引きについてわかりやすく整理されていて良い意味で拍子抜け。

    大阪が抱える構造的問題の深刻さと、都構想がそれを抜本的に解決しうる数少ない現実的な方法であることを再認識。