「社会調査のウソ」谷岡一郎(書評)

    政府、マスコミ、学者等が行う社会調査(統計データやアンケート結果とその分析)の信憑性の低さについて。

    サンプルの選び方、設問の仕方、複数データの関連付け方次第で結論が如何様にもなることを、様々な事例を用い、統計学的要素は控えめにシンプルな論理立てで説明してくれる。意図的な誘導や無知無能の上に組立てられた結論が次々に崩されていく様は爽快だ。聞けばごもっともだが自分では気付けなかったポイントも多く、体感としてはこれまで6割疑ってかかってたのが9割超になりそう。

    15年かけて31刷に達したのは良書の証明。