「ツタンカーメン 死後の奇妙な物語」ジョー・マーチャント(書評)

ツタンカーメン 死後の奇妙な物語

ツタンカーメン 死後の奇妙な物語

    1920年の発掘以降、X線撮影、CTスキャン、DNA鑑定等々のほじくり返しに関わった人々やそれらによって解ったこと&解らないことの最新まとめ。

    あとがきによると「関与してきた人達の物語」らしいが、そこに大したドラマ性や惹きつける何かがあるわけではない。一方で帯は「両親は近親相姦、死因はマラリア…」と少年王の謎に迫るような書きぶりだが、そっち方面も読み手をワクワクさせる要素には乏しくナンダカナーな感じ。

    まあつまらなかった訳だが、少年の頃夢中で読んだ「ツタンカーメンの呪い」ネタの記憶が強過ぎるせいかも。