「校閲ガール」宮木あや子(書評)

 

校閲ガール

校閲ガール

    ファッション誌の編集に憧れて大手出版社に入社したものの「校閲」(しかも文芸担当)というカタい部門で悶々とするオシャレ女子の物語。

    同期の堅物女子のダサい服装に徹底的にダメ出ししたり、作家に飲み食いさせるしか能のない編集部門の先輩男子に編集者の本来の役割(&校閲との線引き、個人的にはココが一番興味を惹いた)をタメ口でまくし立てたりして、希望の部署に行けない悔しさを飛び散らかす様が心地よい。