「村上春樹いじり」ドリー(書評)


村上春樹いじり

村上春樹いじり

    村上春樹の長編作品を素人(ハルキストではない、の意)が直球レビュー。

    全体に漂うキザっぷり、主人公のモテっぷり、比喩の面倒臭さ、コーヒー&ジャズ&SEXの繰返し等々、ハルキストでない殆どの人が鼻につくであろう点について徹底的にコケにし、ネタにし、たまに羨む。

    長編は1Q84ピンボールのみの自分にとって春樹氏は「ハマりはしないがたまに読む」作家の一人であり、それは本書を読んでも同じ。但し今後は小説として純粋に楽しむことは難しく、著者のように些末な表現にいちいちツッコミながらしか読めなくなった。