「絶望のテレビ報道」安倍宏行(書評)

 

絶望のテレビ報道 (PHP新書)

絶望のテレビ報道 (PHP新書)

 

 

   滝クリと共に「ニュースJAPAN」の初代キャスターを務めた著者が、現在の民放ニュース報道が抱える問題を解説。

    記者不足、視聴率重視、ネットリテラシーの低さ等が挙げられているがまあ想定の範囲の内容。また、巻末の「しっかりとした取材記事中心のバイラルメディアを立ち上げるべき」という提言は、彼らのリソースとノウハウを活かしてネット勢と戦える方策。ただそれだけじゃ全然ダメだけど。

    というわけで読物としてはイマイチ。それより著者がフジを退社して立上げたネットメディア Japan in depthを応援したい。