「真夜中の子供たち」サルマン・ラシュディ(書評)

 


真夜中の子供たち〈上〉 (Hayakawa Novels)

    名作との誉れ高い作品だが読みにくいことこの上なし。

    この作品に限っていうものではないが、「文学的表現」とか「精神性」とか「社会的意義」とかそういうものを免罪符に、一定の読みやすさ(あくまで「一定の」であって、サルでも読めるレベルまで下げる必要はない)を犠牲にしてよいわけではないと思う。