「信長とは何か」小島道裕(書評)
- 作者: 小島道裕
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/03/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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城下町の専門家が、信長の領国運営、朝廷や他国との接し方等から彼の思想や価値観を読み解いていく。
天才革命児という一般的な評価に一石を投じる箇所、例えば「経済が好転し始めており、それぞれの国でうまくやっていける環境が整いつつあったのに無理に天下統一しようとして…」とか「楽市楽座はあくまで自国のために他国から商人を呼び込む目的であり、日本全体の規制緩和を意図したものではない」とか、彼は確かによくやったけど少し持ち上げ過ぎじゃないかい?的な指摘が目新しいけど、どれも突込みが甘くて素人目には素人っぽく感じる。