「中国という蟻地獄に落ちた韓国」鈴置高史(書評)

 

中国という蟻地獄に落ちた韓国

中国という蟻地獄に落ちた韓国

 

 前著「中国に立ち向かう日本、つき従う韓国」の続編。内容は前著の延長線上というか単なる繰り返しに近いので両方読む必要はなし。どちらか選ぶとすれば、パクウネ含め直近の状況に触れているこちらを薦めたい。

 特に反日姿勢の裏側にある韓国人独特の思想や価値観について、前著より丁寧に書かれている(他人を貶めることへの抵抗感のなさとか、韓国版中華思想とか)。ベトナムや南米諸国に対する彼等の振舞いを例に挙げ、「日韓関係の特殊性を論じる前に、韓国という国の特殊性に焦点を当てるべき」という著者の主張には大きく頷いてしまった。