「ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい」クリスティン・バーネット(書評)

ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい

ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい

重度の自閉症でありながら「飛び抜けて優秀」な少年とその母(著者)。「飛び抜けて優秀」というのが少年としてでなく、学者としてしかもノーベル賞を狙える水準というのだから驚く。正確には「ありながら」ではなく一定の因果関係有とのこと。


本書で最も印象に残るのは母親の強さ。息子の能力を適正に評価し、彼への(ケースによっては全ての自閉症の子供達への)最適な方法を見出して実現していく(既存の方法の否定に繋がるので軋轢を生むのだがリーズナブルだし実際に成果が出ている)そのパワーが凄まじい。


当事者ではないので安易に意