「女性のいない世界」マーラ・ヴィステンドール(書評)

女性のいない世界 性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ

女性のいない世界 性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ

    主にアジアの特定の国や地域においてお腹の子が女子だとの理由での中絶が多数行われ、そのエリアの男女バランスが大きく崩れ様々な問題が発生。またそれらに対処するために(例えば嫁不足)近隣エリアにも少なからぬ影響を及ぼしている…とのこと。

    伝統的な男尊女卑の考え方や個別の経済的事情に加え、人口爆発を危惧した欧米の論理や女性の権利保護団体などの思惑も絡んでいてかなりややこしいのと、一部こじつけっぽい論理展開があったりするけど良書。