「中国に立ち向かう日本、つき従う韓国」鈴置高史(書評)

中国に立ち向かう日本、つき従う韓国

中国に立ち向かう日本、つき従う韓国


    中国依存度を高めつつある韓国の現状についての考察。「米韓同盟はもってあと20年」とか「韓国は再び中国の属国に戻る」とか、一見刺激的だが冷静かつ丁寧な分析。

    国際政治がイデオロギーから地政学に重点を移しつつある中、隣国中国のプレッシャーに国全体が怯え、諦めているようにすら見える韓国(とのこと)。同じ弱腰でも単にことなかれ主義とか決断力のなさだった日本との温度差は、本書の主張の通り長かった隷属の歴史の中で染み付いたものか。

    ちなみに今の中国は戦前の日本と同じで、がんばって経済発展したのに先進諸国が邪魔をしているという認識なのだと。