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「銀の館」永井路子(書評)

 

銀の館 (上) (文春文庫 (200‐13))

銀の館 (上) (文春文庫 (200‐13))

 

 

 

銀の館 (下) (文春文庫 (200‐14))

銀の館 (下) (文春文庫 (200‐14))

 

 

    室町幕府8代将軍義政の正室、日野富子の一生。気性が激しく強欲で、応仁の乱の元凶の一端みたいに言われている女性だが、本書を読む限り大分印象が変わる。

    彼女が前面に出ていったのは、義政が将軍及び父親としての責務を放棄していたからに他ならない。また、彼女が幕府を切り盛りする間に乱が沈静化しその後も小康状態を保てていたことはもっと評価されてもいい。(というトーンで描かれている)

    その場しのぎで優柔不断な義政の「使えない」感じが、自分が普段目の当たりにしている光景に酷似してて笑える。