「霧の子孫たち」新田次郎(書評)

霧の子孫たち (文春文庫)

霧の子孫たち (文春文庫)

    新田次郎の自伝から「読みたい本」に1番に登録した作品で、彼の故郷でもある霧ヶ峰における道路建設反対運動を題材に小説化したもの。

    自然保護vs観光開発という軸よりも、むしろ市民運動とか役所との交渉の進め方に係る部分が興味深く、特に交渉事っていうのは結局は最初に投げる球の高さが重要だということを思い知らされる。あーやだやだ。