「ファミレス」重松清(書評)

ファミレス

ファミレス

    料理好きのアラフィフ男三人(中学校教師、出版社、移動弁当屋)をめぐるドタバタの中で、家族、友達、夫婦(とくにコレ)とは何かを問いかける。全編に渡って料理ネタ(簡単レシピ)とこの人らしいホンワカした雰囲気が散りばめられた楽しい作品。

    一言言うとすれば、本作も含めて熟年離婚の話って妻から言い出して夫がオロオロするってパターンばかり。読みながら毎度「うちはどうかなあ」と若干の不安を覚えるのが辛いので、たまには逆の設定にしてくれよと想ふ。