「臓器農場」帚木蓬生(書評)

臓器農場 (新潮文庫)

臓器農場 (新潮文庫)

    積極的に臓器移植の実績を増やしていく新設病院。臓器の確保ルートに疑問をもった新人看護婦が偶然耳にした会話から、少しずつ「農場」の仕組が明らかになっていく…

    誘拐とか人身売買とかが思い浮かぶけど、それについてはかなり意表を突いてくる感じ。また、より犯罪性の低い手法であることが物語を一段と深いものにしている。