「革命前後」日野葦平(書評)

革命前後(下巻)

革命前後(下巻)

革命前後(上巻) 火野葦平戦争文学選第6巻

革命前後(上巻) 火野葦平戦争文学選第6巻

    太平洋戦争中に報道部として集められた文筆家達の終戦を挟んでの立場や心情の変化を描いた小説で、主人公は作者自身がモデル。

    勝手に想定していた内容(特に戦中は政府や軍の意向を受けて、真実を伝えられないことのジレンマ云々みたいな)とは違ったが、物書きという職業というより性質の持つ独特の価値観のようなものがグチャグチャに描かれていて読みごたえがあった。