「ニュースをネットで読むとバカになる」上杉隆(書評)

ニュースをネットで読むと「バカ」になる

ニュースをネットで読むと「バカ」になる

既存メディアのジャーナリズムは危機的状況にあるが、それでもネット新興勢力に比べれば幾分かマシなのでなんとか踏みとどまってほしいとの主張。


記者クラブ問題等既存メディアに対する批判は相変わらずだが、その可能性に期待していたはずのネットに対する不信感がそれ以上に膨らんだ様子。彼の言動に神経を尖らす層から執拗に個人攻撃され、且つそれが彼に精神的経済的に相応のダメージを与えるのに成功したことへの失望と推察される。その影響が多分にあって自己アピと自己弁護が鬱陶しい本ではあるが、その主張には頷ける部分が多い。