「モンスター」百田尚樹(書評)
「畸形的とも言える醜い顔」で辛く悲しい人生を歩んできた主人公が容姿を徹底的に改造し(局部まで‼︎)、過去に自分をバカにした相手を次々に陥れる一方で変わらず待ち続けたモノとは…
綺麗になることで周りが変り自分も変っていくというありがちなストーリーなんだけど、それを整形費用を稼ぐための風俗バイトと絡めているところが秀逸。加えて、作中で医師や教授に語らせる「整形」「審美眼」に関する情報量が十二分で、小説の域を通り越して新書を読んでる気分にさせられることも。
「畸形的とも言える醜い顔」で辛く悲しい人生を歩んできた主人公が容姿を徹底的に改造し(局部まで‼︎)、過去に自分をバカにした相手を次々に陥れる一方で変わらず待ち続けたモノとは…
綺麗になることで周りが変り自分も変っていくというありがちなストーリーなんだけど、それを整形費用を稼ぐための風俗バイトと絡めているところが秀逸。加えて、作中で医師や教授に語らせる「整形」「審美眼」に関する情報量が十二分で、小説の域を通り越して新書を読んでる気分にさせられることも。