「父の戒名をつけてみました」朝山実(書評)
- 作者: 朝山実
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/12/09
- メディア: 単行本
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表題は、一般的には寺に数十万払ってつけてもらう戒名を「自分でつけた」と言ったところ坊主がキレたんだけど実際の所どーなのよ、という話。
自分の父親の死に際しての、表題のような仏事に絡むしきたりや相場の話が半分、三代に及ぶ複雑な家庭内事情の話が半分。自分のようにタイトルに釣られた読者に後者は不要かも。
ちなみに戒名は「バレンタインみたいなもの(商業目的で日本独自の発展を遂げた)」だとか。その他「お墓はパソコンで仏壇はスマホ」とか、そもそも仏教の発祥の地であるインドに「墓」という概念がないとか色々面白。