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「共震」相場英雄(書評)

共震

共震

    3.11震災後の東北が舞台のミステリー。その行動力と思いやりで被災者から広く慕われていた復興担当の県職員が何者かに殺されるのだが、産官の癒着とか貧困ビジネスの闇とかをチラチラさせながら少しずつ真相が明らかになっていく。

    複数の社会問題と殺人事件を絡ませて巧みにストーリーを構成するところ、話の進むのが遅いのにチラ見せが巧みで飽きさせないところ、作者が主張したいであろうこと(登場人物に作中で言わせている)に社民党的な非現実感があるところは先に読んだ「震える牛」に同じ。