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「離陸」絲山秋子(書評)

離陸

離陸

過去の失恋を引きずりながら山奥のダム現場に通う国交省キャリアの主人公。そこへ自分を置いて姿を消した元カノに繋がる黒人の男が現れ、彼が入手した古い手記から手掛りを探すうちに二人の間に奇妙な友情が芽生え始める…


ストーリーだけでも楽しめるが、群馬→フランス→熊本と舞台を変えながらそれぞれの描写が細やかだったり、官庁内のキャリアステップとか国際結婚とか植民地政策の爪痕とかフランスの婚外子政策等々沢山の要素がきれいに収まってたり、個人的にはそちらをより楽しんだ感じ。謎解きの中途半端さが唯一残念。