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「田舎教師」田山花袋(書評)

田舎教師 (新潮文庫)

田舎教師 (新潮文庫)

    貧しさから勉学を諦め、田舎の小学校の教師に甘んじた主人公。夢をもって都会に出て行った友人たちへの嫉妬、貧乏な両親への思いやりと蔑み等をスパイスにしつつも、なんともまあのどかな田園風景と明治後期の日本の日常生活がゆったりとしたペースで描かれている。ドキドキもワクワクも皆無だが、それが逆に身近な人間と話してるかのように感じられ退屈はしない。

自然主義文学」とはこういうものか、っていうのを感覚的に理解できる作品。