「自殺」末井昭(書評)

 

自殺

自殺

 

 幼少期に母親が愛人とダイナマイト自殺を図ったという筆者。その後紆余曲折を経て白夜書房に入社、「写真時代」「パチンコ必勝ガイド」等のヒット誌を生み出しながらも浮気、ギャンブル、先物取引、借金等でグダグダな生活を続けるようすがゆるーくだらしなく綴られている。で、つまらない。

「こんな自分でも生きてられるよ」「借金返さなくても大丈夫だよ」という自殺志願者へのメッセージなのだろうが、様々な角度から自殺に関する薀蓄を垂れ流してくれると期待した自分にとっては完全なハズレ本。