「ペルセポリス イランの少女マルジ」マルジャン・サトラビ(書評)

 

ペルセポリスI イランの少女マルジ

ペルセポリスI イランの少女マルジ

 

 

 

ペルセポリスII マルジ、故郷に帰る

ペルセポリスII マルジ、故郷に帰る

 

 

イラン人女性イラストレーターの自伝。

 

少女〜大人になるまでの期間がイラン革命〜イランイラク戦争湾岸戦争に重なってて、その中での学校生活の急変とか海外留学とかカルチャーショックとか差別とか、読んでくとイスラムとかイランについて「何となく」理解できた気になる。そして何より、宗教上のしきたりや戦時体制下の不条理に対ししたたかに(時に正面から)抵抗しつつ厳しい環境を生き抜く姿が胸を打つ。

 

と言いたい所だがノリは半分ギャグ漫画(半分シリアス)、名前が似てるとはいえ「イランのちびまる子ちゃん」とは言い得て妙。