「赤ヘル1975」重松清(書評)

 

赤ヘル1975

赤ヘル1975

    時は1975年。小学校卒業と同時に広島に転校した少年が主人公。「よそ者」が被爆者やその家族とどう向き合ばよいのか、万年下位のカープは節目の年に悲願の初優勝を遂げられるのか、という二つの題材をもとに物語が進む。

    特にカープについては古葉竹識監督の一年目(ちなみに高橋慶彦も)、山本浩二衣笠祥雄が絶賛売出中、そして何よりヘルメットが紺から赤に変わったその年。スタートダッシュに成功するもシーズン中盤まで4チームのダンゴで気の休まらない展開。そして…

    やっぱり原爆話は別でよかったかも。